2011/05/24

時にはシックな色使いで ドーメル トニック

DRMEUIL TONIK2000


チャコールグレーのスーツ × 白シャツ × ダークネイビーのドットタイ。

夏は一般的に淡い色使いや軽い素材などで涼しく見えるようなコーディネートが主流ですが、時にはこういったモノトーン色で渋くまとめてみるのもいかがでしょうか?
貝ボタン(黒蝶)にするなど、小物使いで重たい印象となることはありません。


現在の在庫は残り3着のみとなっておりますが、無地とシャドーストライプなのでどれもあわせやすく、着まわしのきくお色です。
また、トニック 2000(モヘア)は春夏に適した素材として有名ですが、繊維自体ところどころ中空になっているため、温度の伝導を遮断し、冬は暖かく、夏は涼しい効果を もたらしてくれますので3シーズン着用可能です。

一着持っていても間違いないかと思います。



2011/05/21

モヘア 100% 全8色入りました

お客様の、ご要望によりモヘア100%の生地サンプルが届きました。

 二種類の重さのもので、ブラック、ネイビー、チャコールグレー、ミディアムグレー、ライトグレーなど全8色をご用意しています。

 モヘヤとは、アンゴラヤギの毛で光沢をもち、通気性がよい、腰の強い毛を使った織物です。 通常、モヘアにはクリンプといわれる毛のうろこが少なく、その腰の強さのため、現在の高速織機では生産されにくいと言われています。
ゆえに、モヘアを使った生地で、混合率の多いものでもモヘア60%ウール40%や、モヘア16%ウール84%などの様に”つなぎ”をウールと混ぜるようです。

 しかし、今回の生地はMohair100%は正真正銘のアンゴラヤギ100%です。
それは、より低速織機を使うことで、生地に負担を少なく織ることが可能なため出来上がった逸品です。まさに機屋さんの技術の賜物です。 これは毎年出てくる生地とは限りません。一見の価値ありです。



とても仕立て映えしました。生地の強さからもこれは一生物だと言えます。


2011/05/04

HARRISONS(ハリソンズ)

スコットランドの老舗生地ブランド、HARRISONS OF EDINBURGHのバンチが数種類入荷致しました。



「CAPE KID」

キッドモヘア60% × super 100's wool 40%
モヘア独特の光沢感と清涼感が、これからの梅雨時期から最適な生地です。


MYSTIQUE」

wool100% 2PLY
厳選されたメリノウールを使用した2PLYの春夏生地です。

シワになりにくいのはもちろん、軽めなのにコシもしっかりあり、上質な生地だとすぐ分かります。



「MERSOLAIR」

100% pure LINEN & 100%cotton他
リネン100%やリネン×モヘア、コットン100%などの入ったシリーズです。
色味が非常に鮮やか&爽やかで、夏到来!な感じです。


「FRONTIER」

ハリ、コシの強さが特徴の生地です。目方も300gと打ちこみがしっかりして、仕立て栄え抜群です。

季節的には春~秋の3シーズン対応です。色柄もストライプ、無地、ウインドペンなど、ベーシックでかっこいいです。価格的にもオススメです。


2011/05/02

仕立て屋が作るオーダーメイドシャツ「補正」

前回、簡単にシャツオーダーの流れをご説明させていただきましたが、その中でも今回は、イプシロンの補正について詳しくご紹介させていただきたいと思います。


まず、流れとしては、代表船橋が長年の経験から色々な体型に合うよう考え、作り出した基本となる型紙のゲージサンプルを着ていただきます。
その着ていただいた状態から、補正を行います。私共はバスト寸法を基準に(これはJKTも同じ)シルエットのバランスを見てゆきます。例えばお客様の体型が標準寸法バランスに対し、肩幅やウエストがせまければそれにあわせて型紙上でけずり、逆に足りなければだしたりと、調整していきます。同じように袖丈、着丈、身幅などお客様の体型に合わせていきます。

ゲージを着ていただく意味としては、当然こちらがバランスを見るのに把握しやすいということがあげられますが、お客様の目線からも出来上がりをイメージして頂きやすいというメリットももございます。

そして、ここからがイプシロンシャツの真の補正です。

私共はオーダーして頂くお客様に対し、必ず体型写真を撮らせていただいております。これはなぜかと言いますと、お客様の体型を保存できるだけでなく、バランスを見るのにとても重要な資料となるからです。

もちろんメジャーにて寸法も頂戴いたしますので、屈伸・反身など数値上でも確認できるのですが、 それと体型写真を見比べることで、より間違いの少ない寸法と体型を把握することが出来ます。
これにより仮縫いを行うこのなく、前後のバランスのとれたシャツをお作りすることが可能となります。

さらに、一般的なオーダーシャツでは、左右の袖丈を測りそれぞれ異なった長さの袖丈でシャツをお作りする店がほとんどかと思いますが、弊社の場合、左右の袖丈をかえることはほとんどございません。その代わりに、肩下がり(肩の傾斜)に差寸をつけます。
人の顔が左右対称ではないように、人の身体も左右対称ではないのです。

手の長さが左右違うのではなく、左右の肩の位置が違うのです。
同じよう、左右の足の長さが違うのではなく左右の腰の位置が違うのです。

※もちろん例外もございます。体型はお客様一人ひとり全て違いますので一概に「こうだ」と言うことはございません。よって、なにが正解で何が不正解と言うこともございません。

これは船橋の理論ですが、シャツに限らず、全てのアイテムに共通して行っているイプシロンの補正のひとつです。
また、シャツに仮縫いを行わない理由としては、JKTは前身と後身の2パーツで構成されている為、必ず仮縫いを行いなければ、身体にあったバランス をとることは困難です。一方、シャツにはヨーク(前身と後身の間にある肩の部分を切り替えたパーツ)がある為、肩にしっかりとのりやすいのです。

※もちろん仮縫いのオプションもございます。+10000円より

長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございます。是非一度、お試しいただければと思います。違いを分かっていただけるはずです!


ご来店前に、お電話をいただければ幸いです。



写真は、お客様に着て頂くゲージサンプル。
バランスを把握しやすく生地の字の目も確認できるために格子柄を使用しています。