2011/07/24

背中の型紙

本日は、補正について少しお話したいと思います。


背中部分(後身頃)半身型紙の写真です。
型紙は、お店それぞれによって多少の違いはありますが、おおまかな形としては同じようなものです。

そして、下写真の様に、実際の生地に型紙をのせしつけ糸で印(キリビ)をうつのです。緑の糸ならばその線が背中の首周り~肩線~アームホールとなるわけです。


これは、船橋が数年前に、仮縫い状態で置いておいた生地を、今改めて線を引きなおしたものです。
ただ、ここで見ていただきたいのは、同じ人間の肩の線がいくつもある様に、採寸時に想定した肩の角度・背の長さは、仮縫い・中縫いの体型補正によって様々かわるということです。

反身・屈伸・いかり肩・前肩・なで肩・肩甲骨の張り・胸部の張りなどが、人それぞれ違うことに加え、前身頃に対しての、後身頃のバランスや角度が異なることで線は大きく変わります。

それほど、角度と長さは簡単には決まりません。ですから仮縫いが必要不可欠なのです。

スーツにおいて、「手縫いだから」という”縫い”のどうこうよりも、この補正方法がとても大切なのです。

それが、着心地を大きく左右します。


2011/07/23

ミラノからの手紙

本日、ミラノにいる船橋より皆様へ、暑中見舞いが届きました。

「ミラノから暑中お見舞い申し上げます。
こちらの朝は16℃くらいで半袖だと肌寒いくらいですが、とても過しやすいです。日中でも湿度はそんなに高くなりません。ミラノに着いた翌日はまず、スパゲティ・ポモドーロ・バジリコを食べ、自分の胃にイタリアにいる事を伝えます。

市内のショップは日本同様セールに入っており、有名ブランドはすでに秋冬物が並んでいるか、店舗改装中が目立ちます。イタリアは現在まさにバカンスの真っ只中で、街行く人の数も少ないです。

ちなみに学校は6月から9月まで3ヶ月の長期夏休みとなります。そこで大変なのは親たちです。70年代、子供の誘拐事件が問題になったイタリアで は、中学まで子供たちの送り迎えは当たり前で、遊ぶのも親の係りでした。この3ヶ月のバカンスが親たちにとってどのように大変か、想像がつくかと思います。

イタリアの人々のバカンスは最低2週間は必要です。1週間くらいだと、身体が休みモードにならないのです。地中海の海辺に寝そべり、夕方時間が止まったような空間の中で、その時、身も心も安らぎを感じるのです。この感覚を得る事が、バカンスを取る必要性なのかもしれませんね。
26日に東京に戻ります。27日には早速お客様とのお約束もあり、今は仕事オンのスイッチを入れ始めております。

私が作るイプシロンの洋服には、イタリアの文化がたくさん詰まっております。そして、そんなイプシロンの服を、多くの方々に体感していただきたいと思っております。

是非一度お試しくださいませ。
皆様のご来店を東京でお待ち致しております。

では、熱中症など、体調にはくれぐれもお気をつけください。


ミラノより 船橋 幸彦



2011/07/18

イタリア出張のお知らせ

7月19日(火)~26日(火)の1週間、代表の船橋がイタリアへ出張のため、不在となります。

店頭は通常通り営業しておりますが、船橋へのアポイントメントをご予定の方は恐れ入りますが、27日(水)以降にお願いを申し上げます。

前回2月の出張より約半年ぶりの帰省です。
前回同様、本場イタリアから新たな風を持って帰ってきてくれる事と思います。

船橋が帰国いたしましたら、またこちらでもお伝えいたします。