2014/01/02

服作りについて私が考えること

新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さっそくではございますが、新年の目標と題しまして、私が今後実現していきたいことを、常に忘れないよう、以下項目にまとめてみたいと思います。

・服造りの要点であるバランスのとり方に関する技術の普及
これは「やじろべえ」としての理論をほぼ完成し世界特許を申請しました。
特許申請してますが、決して技術を排他的に独占する為とかではなく、私の秘伝?として秘匿し続けたりもせず広く世に知らしめて、普及、活用に道を開くためのものです。

・「アカデミア」の開講
ここで育成の主眼とすることは、フィティング技術者の養成です。現状の販売分野で最も欠けているのが、オーダー服の採寸、フィティング技術の熟度です。これを前記の「やじろべえ」に基本を置いた手法に則って「オーダー職人」を育成していくものです。
更に、このアカデミア構想の課題として私の持つ縫製技術の伝承を企図したところで「縫製職人」を育成していく考えです。これは、アトリエ運営との両輪として実現を図りたく思います。

・服造りの流儀
ここでは服造りに関する私自身のこだわりや哲学のようなものを、これまでの実体験を交えて解説し、対顧客対応を出発点としたビスポークテーラーへの道のよ うなものを伝えたいと考えます。服造りの基本が手縫いにありその上でマシン縫製を学ぶことの正統性や顧客価値を高めるための論理と手順などを伝えられたら、と思います。

・素材へのこだわり
これまで縫製の難しさから敬遠されてきた素材にも積極的に取り組み、カシミヤ、シルクなどをこれまで以上に服造りに活用していく技術とデザインを開発していく考えです。また、昨今の仕立て技術、素材の導入で芯地の扱い、性能向上が言われていますが、これも生産効率や出来栄え優先したところに行き着いてしまい、手段と目的が入替わっているように思います。この辺りも自信をもって見直し、改善を図っていきたいと考えます。


以上が私が思い描く、理想の未来へのイメージです。