2015/02/28

2015年春夏立ち上がりです

あっという間に2月も終わり、巷のお店等はすでに春夏に切り替わってますね。

我々サルトリアイプシロンも3月2日(月)より春夏の立ち上がりとなりますので、新作生地バンチをさらっとご紹介いたします。

↓ドラッパーズ


↓カチョッポリ


↓チェルッティ

↓デルフィノ

↓ホーランドシェリー

↓スタンドイーブン(今季から取扱い)
※このモヘア100%の濃紺かなり良いです


また、新たに店頭在庫生地も色々仕入れました。




在庫の中には数年前にイタリアから直接買い付けた生地もあります。実は通常よりかなりお値打ちのものが紛れていたりします。

店頭在庫生地や新作生地バンチ、シャツ生地バンチ等、紹介しきれないもの多数ございますので、是非店頭にてご確認下さいませ。
ご来店お待ち致しております。

2015SS新作サンプルジャケット
giacca camicia(シャツジャケット仕様)

(使用生地) W.BILL "PHOENIX"











2015/02/22

乗馬ジャケット 完成

今回は、仮縫いの段階からブログにアップさせて頂いておりました乗馬ジャケットが完成し、お客様にお納めしましたので、そちらのご紹介です。※仮縫い時のブログはこちらです。



乗馬ジャケット Buono仕立て


上衿とフラップに別珍を使い、メタル釦4つ掛け・サイドベンツ仕様です。
まずは立った状態での着用が綺麗でなくてはなりません。背中のポイントに乗っております。


次に鞍に跨った状態です。

ポイントに乗ったジャケットは鞍に乗った姿勢でもポイントからずれず、首の後ろ、肩にきちんと乗っています。
前の芯は一枚のみ、肩パットもユキ綿もありませんので、物理的にも軽く、乗馬に適した仕様にしています。
今回は実際に馬に乗った状態の写真が撮れませんで、機会があれば実際に着用して乗馬をしている写真を撮らせていただき、掲載したいと思っております。

ちなみにサンプルとして船橋の乗馬ジャケットも作成しました。


生地と作りの仕様は上記お客様のジャケットと同様で、上衿とフラップをボルドーのモールスキンコットンにしております。


こちらは乗馬中の写真がございます。小さくて見えにくいですが、首の後ろのポイントにばっちり乗っております。馬もかっこいいですね。

船橋の着用ジャケットは、店頭にサンプルとして置いてありますので、気になられる方はご来店いただければお見せできます。
生地バリエーションは厚地のツイードなどもご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。



2015/02/20

Smith woolen "STEADFAST" スーツ (Buono仕立て)

2月も半分が過ぎ、暦の上では春ですね。
当店でも着々と2015年春夏の新作生地が入荷してきております。

しかし、今回は2月頭にお納めしました冬物の生地でお仕立てしたスーツのご紹介です。
仮縫いの段階から写真を撮らせていただいておりましたので、まずは仮縫いの状態のご紹介です。


最初に着せ付けた状態です。ここから船橋が袖を外し、肩を調整して仮縫いを致します。


仮縫い補正後です。肩を外してピンで補正した後、隣接している工房でもう一度きちんと組み直して着せ付けします。この組み直しが出来上がりの精度に大きく左右します。

そして約1か月後の出来上がりがこちらです。



Smith woolen "STEADFAST" スーツ (Buono仕立て)

英国のスミスウーレンのSTEADFASTという生地です。英国生地らしく、430gmという最近のスーツ地としてはかなり重量級な生地ですが、シワになりにくく仕立て映えのする素晴らしい生地です。
画像だと分かりにくいですが、よく見ると同色グレンチェック柄です。


この角度、なんとも良いラインが出ております。
お客様は割と堅めのお仕事のようですが、落ち着いた雰囲気の生地ですので、最適かと思います。
H様、いつもありがとうございます!


2015/02/14

H.Lesser & sons GOLDEN BALE 3ピーススーツ

先日お納めした3ピーススーツ(Distintoお仕立て)のご紹介です。


”H.Lesser & sons GOLDEN BALE” 3ピーススーツ(Distinto)

知る人ぞ知る英国の高級服地ブランド「H.Lesser」の中でも、更に最高級のGOLDEN BALEです。
ここまで良い服地でしたら、当店のハンドの割合の多いDistinto仕立てが間違いないですね。
当店では珍しい3ピースですが、色柄とマッチしてクラシックな雰囲気むんむんです。

ちなみに、この日お客様が着ていらっしゃったシャツも当店のオーダー、タイも当店オリジナルの50オンスタイです。
いつもありがとうございます!


肩まわり、首の後ろのポイントにもきっちり乗っています。

お客様は「本当に上着を着ていないような感覚」と仰っておりました。

体型と服のバランスが合っていて、更にDistintoでは肩パットも手作りしていますので、肩まわりの感触は驚くほどソフトで軽く仕上がっています。この条件が相まって重量の全く感じない服になっています。

Distinto仕立てとBuono仕立ての違いは画像では伝わりにくいとは思います。
その違いとは、主に表には見えない部分の手縫いの量、手のかけ方が倍以上違います。
我々の目指すスーツは、構築的かつ立体的に見え、しかし軽く柔らかくなければなりません。
この相反するテーマを両立させるためには、要所はミシン・要所は手縫いの使い分けが必要で、その使い分けの部分がDistintoとBuonoの違いとなります。

例えば、

スーツの前身頃には毛芯という芯が入っていて、胸の部分には更にバス芯という硬めの芯も入っています。この毛芯とバス芯を縫い合わせて一枚の芯にするのですが、この縫いを専用のミシンを使うか手で一針一針縫い合わすかで立体感と柔らかさが変わります。もっと言うとこの芯を立体的にするためにダーツというものを入れますが、そのダーツを縫う際に使うテープもDistintoとBuonoでは違います。

この細かい違いが一着のスーツの中に山のようにあります。
一つ一つは些細な差かもしれませんが、この差が出来上がりと着用時に大きな違いとなります。

船橋がよく「バランスが完璧に合った服は、ジャージより着やすい」と言います。
ストレッチの効いたジャージがスーツより着やすいはずがないと思う方が大半でしょう。しかし、ジャージを着た時の事を思い出した時、首や肩まわりに違和感はありませんでしょうか。なんとなく服が後ろに引っ張られる感覚や肩先が当たる感覚。そこまでではないにしても「着ていないような感覚」は得られないように思います。

Buono仕立てでも、フィッティングの部分はDistinto仕立てと同様なので、着心地は抜群です。
しかし、Distinto仕立てでしか味わえない感覚や感触というものも是非皆様に体感していただきたく思います。

長くなりましたが、Buono仕立てとDistinto仕立ての違いのお問い合わせも多いので、かいつまんで説明させて頂きました。

O様、またのご来店お待ち致しております!















2015/02/05

Dormeuil "ROYAL12" ダブルスーツ(Buono)

立春過ぎましたがまだまだ寒いですね。

今回はダブルスーツのお仕立て上がりです。



Doumeuil "ROYAL12" ダブルスーツ(Buono)




6つボタンの下掛けというのがクラシックでかっこいいです。

こちらの生地は船橋がイタリア時代に購入したDoumeuil "ROYAL12" のチャコールグレーに薄い水色のストライプの生地で、店頭にあったものです。
購入時期は不明ですが、時代に左右されないクラシックな色柄で、ダブルの様相がとても合います。
生地自体のヌメリ等々も抜群で仕立て映えします。


座っている時のダブルのツラが渋すぎます。
こちらの画像、来店の際に座った画像を撮り忘れてしまい、後ほどお客様から送っていただきました。
長くお付き合いさせて頂いておりますお客様ですが、ダブルは今回初ということでお気に召していただけましたら幸いです。

またのご利用、心よりお待ちいたしております。