2016/02/25

EDWIN WOODHOUSE "DIGNITY" Lady's suit Buono仕立て

三寒四温真っ只中です。

今回は女性のスーツお仕立て上がりのご紹介です。


EDWIN WOODHOUSE "DIGNITY" Super150's wool 100%
Lady's suit (Buono仕立て)

英国エドウィンウッドハウスの、DIGNITYというSuper150'sウール100% の生地をお選び頂きました。
Super150'sですが、縦横双糸なので滑らかさとコシが素晴らしい生地です。

このような少し光沢のある生地は女性物にも良いですね。

仕立ては芯1枚のジャッカカミーチャ仕様ですので、軽く柔らかいです。
デザインに関しては敢えてメンズのディティールを踏襲していたり、袖付けは雨降り袖にしております。この辺りの話し合いがビスポークスーツの醍醐味ですね。

H様、御注文有り難うございました!

2016/02/17

2016 春夏新作バンチ

まだまだ寒い日が続いておりますが、日も少しづつ長くなってきてますね。
春は確実に近づいてきています。

そして春夏の新作生地バンチが続々と到着してきておりますので、一部ご紹介致します。

HARRISONS OF EDINBURGH  "GRAND CRU FEATHER WEIGHT"
ハリソンズの最高峰スーツ地GRAND CRUから、3シーズン対応の軽量版の登場です。
滑らかでしっとりとした手触りと生地の高級感が抜群です。しかも縦横双糸です。

DRAPERS "LOLLI SUGGESTIONS"
イタリア、ドラッパーズ社のエクスクルーシブシリーズのローリ・サジェッション。
スーツ地からジャケット地まで間違いのないセレクションです。
サンプルで仕入れた茶系の生地は、実はバンチには入っておりません。

HOLLAND&SHERRY

HOLLAND&SHERRY

CACCIOPPOLI

CACCIOPPOLI

DRAPERS


ご紹介したのは一部です。
その他ウッドハウスやカノニコも新作が入ってきています。

ここ数年のトレンドカラーであるブルー系統とトレンド柄であるチェックは根強いようで、今期も多く入っております。また、赤系統の色とソラーロも目につきます。イタリアブランドのジャケット地にはレディースのようなざっくりとした生地感のものもあり、良い意味でオーダーっぽくない生地が新鮮です。

今期はブランドごとの個性がはっきりしていて見ているだけでわくわくしてきます。

サルトリアイプシロンの春夏の立ち上げは3月1日(火)からです。
皆様ぜひお気軽にお立ち寄り下さいませ。

2016/02/15

職人募集のお知らせ

この場で失礼しますが、職人募集のお知らせをさせていただきます。

現在サルトリアイプシロンでは、職人スタッフを募集しております。

基本的な条件は、

・フルオーダースーツの作成に興味がある方

・縫製経験のある方優遇

以上です。

男女は全く問いません。

主な仕事内容としてはスーツの縫製と店頭での接客です。仕事の大半は縫製ですが、少人数でやっておりますので、店舗を運営していく上で接客をはじめ店頭のディスプレイや値付け、その他雑務もあります。

また、弊店では一人の職人が一つのアイテムを縫い上げる丸縫いの方式をとっておりますので、どんな方でも最初はズボンとシャツの縫製からになります。
船橋をはじめ我々スタッフがイタリア式の縫い方をお教えします。

最初の4カ月は見習い及び試用期間となりますので、その間に双方適正を考慮した上で、その後の条件等を決めさせていただきます。

職人というと少しかっこいいイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、実際は忍耐のいる地味な仕事です。また、一着の完成までに相当な手間をかけますが、丁寧さと同時に早さも求められます。
ただ、お客様に縫いあがった服を着て喜んでいただけた時の感動は、他ではなかなか得られないものだと思います。

我こそは!という方は、簡単な経歴を書いていただいた上で下記メールアドレスまでご連絡下さい。こちらから追ってご連絡差し上げます。

info@sartoriaypsilon.jp

採用担当 武田



2016/02/13

イタリア便り 2

イタリア便り2です。

ミラノの行きつけのトラットリアで夕食。
ビステッカ・フィオレンティーナという骨付き肉です。
船橋は常々、日本の霜降り肉は重すぎて食べきれない、ビステッカ・フィオレンティーナが最高と言ってます。にしてもすごいボリュームです、、、。

これは生のアランチァ(オレンジ)を輪切りにしてその皮を微妙に砂糖漬けにして乾燥させたもの?だそうです。これを食べると不思議と胃がすっきりしてまだお肉が食べられそうな感じになるとの事。


ミラノでサルトリアイプシロンを開いていたビルです。アレッサンドロ・マンツオーニ通りにあり、隣にはホテルミランがあります。
さらにその先にはアルマーニホテルがあります。

アルマーニホテルの1階のアルマーニカフェ。
ここで毎朝カプチーノとブリオッシュを食していたそう。

ドゥオモ

ガレリア

ガレリア内

ガレリア内2
壁画が良いですね。

ルビナッチ ミラノ

船橋行きつけの靴屋です

ドーメル・ミラノ
移転したようで良い場所に移ったとのこと。

店内

店内2

久しぶりに再会したドーメルのマテオ氏と
生地は買ったのでしょうか、、、?


場所は変わり、
この何とも雰囲気のある扉の奥は、、、

なんと付属屋(副資材屋)さんです。
ミラノの付属屋フェラッチーニ。御兄弟でやられています。
今でも弊店で仕様している芯や裏地、ボタンや糸などの付属類はほぼこちらから直接仕入れています。

はしごが趣ありますね~

この雰囲気、写真だけでわくわくします。
  
弟さんと

お兄さんは写真嫌いで逃げ回るそうです。だからブレているんですね。
携帯を取り出すと、「お前も携帯の奴隷か、俺は嫌いだ」と一言、、、。

たまたま芯を買いにきていた青年、、、。

なんとこの青年、船橋がローマ時代から雇っていたアジズ(モロッコ人)の息子さんだったのです!彼は当時まだ生まれおらず、パパから頼まれて芯地を買いに来ていて出会いました。
パパは今何処で働いているか聞くと、パリのチフォネリにいると。
なら今私の写真を撮ってパパに送ってみたらと言って送らせたら、即電話があって何十年かぶりに話をしたそうです!
ものすごい偶然ですね~!面白い話です。


イタリア便り 1

現在船橋は絶賛イタリア出張中です。

そのイタリアから色々と写真が送られてきましたので、皆様にもイタリアの空気をお届けいたします。

今回のイタリア出張の最大の目的の一つ、ミラノ・ウニカです。
年2回行われるイタリア生地見本市です。

レダの社長(船橋の隣)、ボット・ジュゼッペ社長フェルディナンド(一番右)

ボット・ジュゼッペ社長(一番右)とその親戚?らしいです。

ボット・ジュゼッペのブースにて
一番右の裸の方は日本の留学生で、イタリアにて身体と洋服についての研究をしている方です。
なんでも講演などの時に自身の体を使うらしく、このように鍛え抜かれた体を披露してくれました。
若干シュールな写真です(笑)

ボット・ジュゼッペは、歴史ある生地メーカーでエルメスなどの高級メゾンに生地を提供したり、有名紳士服地メーカーの生地もここが織ってたりします。日本のアパレルでもここの生地がたまに使われていたりしますね。社長のフェルディナンドは先日来日した際に弊店にも遊びに来てくれました。

シャツ生地のブース
刺繍のブース

化繊のブース
日本の企業も出展していました

中にはレストランが3つあるらしく、こちらはVIP用レストランです。サービスが最高との事です。


また、このミラノ・ウニカに向かう前に、よしさんのご自宅にてフェルディナンドの仮縫いを行いました。この仮縫いも目的の一つです。(フェルディナンドの自宅とよしさんの自宅はご近所との事)

袖を外しています。この段階では前が少しはねてます。
にしても背が高いですね!恐らく195cmくらいあります。

仮縫い補正しました。地の目がまっすぐ下りています。
バランスが合っているので胸のボリュームとシルエットが綺麗に出ています。
この丸みでも芯一枚の仕様です。

後ろ。首の乗りも良いです。
この生地はフェルディナンドが用意してくれたカノニコのモヘア混です。
グレー無地ですがモヘアの光沢感が色気と高級感を漂わせている良い生地です。

よしさんの趣味である蓄音機から流れるオペラは、まるで目の前で歌っているかのような迫力があり、フェルディナンドも口ずさんでいたそうです。

続く。。。

2016/02/09

H.Lesser × CARLO BARBERA Jacket Distinto仕立て

先日お伝えしました通り、本日より船橋はイタリア出張に行っております。何かお土産話があれば後日ブログにてお伝えいたします。

今回はジャケットのお仕立て上がりのご紹介です。

H.Lesser × CARLO BARBERA  Jacket (Distinto仕立て)
GIACCA CAMICIA仕様

この秋冬とても評判の高かったレッサーとカルロバルベラのコラボ?生地でのお仕立てです。
カルロバルベラの上品かつイタリアらしい配色とソフトな質感が素晴らしい生地です。
この生地の柔らかさを最大限に生かす、手縫いの多いDistinto仕立て、そして芯一枚のジャッカ・カミーチャ仕様にてお作りしました。

穿かれているデニムに合わせたカジュアルスタイルは勿論、ウールスラックスなどに合わせたタイドアップも良さそうな生地ですね。

S様、いつも御注文有り難うございます!

2016/02/08

William Halsted wool twill & CARNET cotton flannel Lady's pants Buono仕立て

気持ちの良い天気が続いておりますね。

今回は当店では少し珍しいレディースのパンツのお仕立て上がりです。

William Halsted wool twill
Lady's pants (Buono仕立て)


英国生地ウィリアム・ハルステッドのウールツイルです。キャバルリーツイル程ではないですが、かなり厚くしっかりとした生地です。かなりメンズライクな厚地ツイルですが、レディースにしても新鮮で良いですね。こげ茶の色も綺麗です。
ポケットや裾のダブルなど、デザインもあえてメンズに近い形にしています。

CARNET cotton flannnel
Lady's pants(Buono仕立て)

こちらはイタリアのカルネ社のコットンフランネルです。毛羽立ちのある表面とライトグレーのお色が柔らかい雰囲気を出しています。
このカルネのコットンフランネルは、コットンとは思えないほどの柔らかさでかなり評判の高い生地です。
上記のハルステッドのパンツと仕様はほぼ同じですが、こちらは裾をシングルにしています。

形は同じでも生地が変わると雰囲気がまるで変わりますね。

K様、ありがとうございました!

2016/02/07

船橋のイタリア出張のお知らせ

急なお知らせですが、2月9日(火)~17日(水)の1週間、弊社代表の船橋がイタリア出張のため不在となります。

お店自体は通常営業となりますが、船橋に御用件がございましたらば、恐れ入りますが17日以降の承りとなりますのでご理解くださいます様お願い申し上げます。

ここ2年程イタリアに行く時間が取れませんでしたが、今回は久々にイタリアへ帰省?の時間を作ることが出来ました。生地展など色々と見て回るようです。

船橋セレクトの生地も少しだけ入荷するかもです、、、。
是非ご期待下さい。


2016/02/05

Dormeuil "VINTAGE SPORTEX" Suit Buono仕立て

久しぶりの更新です。
巷ではインフルエンザが流行っております。皆様くれぐれもご自愛下さいませ。

スーツのお仕立て上がりのご紹介です。


Dormeuil "VINTAGE SPORTEX" Suit (Buono仕立て)
GIACCA CAMICIA仕様

ドーメルのヴィンテージ スポーテックスです。スポーテックスは1922年に発表され、スポーツやカジュアル用として打ち出され大ヒットしました。打ち込みがしっかりしていて耐久性に優れた厚手の生地です。
今回のヴィンテージスポーテックスは、当時のスポーテックスを現代用に軽量化した現行のスポーテックスです。とはいえ、独特な手触りと380g/mという重量は今の生地の中でも珍しいです。

GIACCA CAMICIA仕様の特徴である、芯1枚でも立体的に見える仕立ても、このくらい厚地でコシのある生地ですと胸のドレープがより綺麗に出ます。


S様、御注文有り難うございました!