2017/02/24

良い生地入荷です

三寒四温の最中ですね。お店の外のオカメザクラもそろそろ満開を迎えそうです。

そして当店はプレミアムフライデーなど関係無く営業しております。

そんな今日この頃ですが、季節の切り替わりに伴い、店頭の生地ストックを大量に増やしました。


今までの棚にも生地が増えましたが、、、



更に新たな生地棚が増えました!

実は今回入荷した大量の生地達は、代表の船橋の実家である「船橋服装」に昔在庫されていた生地達です。約30~40年ほど前の生地がメインで、所謂ビンテージ生地と言っても過言ではない代物達です。
かなりの量ですが、全て1枚1枚こちらで状態をチェックしました。保存が良かったのか、大体の生地が綺麗な状態でしたのでこれだけの数を店頭に出すことが出来ました。(これでもまだ出し切れていない生地がたくさんあります、、、)

中にはものすごい良い生地が完璧な状態で残っているものもあり、生唾ものです。
それでは軽くご紹介致します。


秋冬スーツ地

秋冬ジャケット地

春夏スーツ地

春夏ジャケット地

ツイード地

コート地

割合的には国産のものが多いですが、英国製のものも多いです。デザインや色柄も70年代頃の雰囲気が多いですが、個性の強いものは少ないので今でも十分着られると思います。

そして何より生地が厚いです。昔の生地の特徴ですが、季節もの関係なく厚くてコシがあり密度の詰まった生地がほとんどです。と同時に品質の良さも抜群です。これは国産も英国も関係無いですね。

とは言え、季節はこれから春夏ですので、春夏スーツ地から抜粋して少しご紹介致します。
スキャバル ウールポリカシミア 英国製

ドーメル ウール100% 英国製

野村毛織 ノームラテックス ウール&キッドモヘア 日本製

長大毛織 ウール100% 日本製

エムスレー(現在は無いミルです) ウールモヘア 英国製

など、一部ですがご紹介しました。特に最後のエムスレーの生地はチャコールグレー無地のモヘア混で、ハリがありかなり良いです。

その他、ゼニアやテーラーロッジ、今は無き英国ブランドの生地などがあります。
国産は長大、ダイドー、ミユキが多いですが、伝説の藤井毛織の生地も少しあります。
ただ、見て触って感じたことは、国産の生地がとにかく良いです。どうしてもヨーロッパの生地に目が行きがちなのですが、色柄や品質など国産もかなりおすすめです。

そして、このタイミングで船橋がイタリア時代にストックしていた生地も出しております。

こちらは比較的近年ですが、それでも10年以上は経っています。
ゼニアやデルフィノ、バルベラ等があります。


現行の生地は今やスーパー150'sや160'sがメインになりつつあり、どんどん柔らかくしなやかで軽い生地が作られております。
そんな現代とは逆行している生地達ですが、今の時代では真似しようにもなかなか出来ない手間のかかった生地もすごく輝きがありますね。

むしろその少し重たいしっかりした生地を、現代の軽い仕立てで仕立ててみるというのも時代を超えた喜びがある気がします。

ただ、当時の着分生地の特徴の一つですが、今の生地よりも1着分が短くカットされておりますので、中には御仕立て出来る方が限定されてしまうものもあります。

とは言え、勿論ですが同じ生地はございませんので「早い者勝ち」です。
是非皆様一度こちらの生地達を見にご来店下さい。







2017/02/21

ジャケット&パンツ お仕立て上がり (チェルッティ・ソンドリオ)

まだまだ寒い2月ですが、気分はもう春に向かっております。

今回は春夏物のジャケット&パンツのお仕立て上がりのご紹介です。

ジャケット チェルッティCERRUTI ウィンドペン三者混
パンツ ソンドリオSONDRIO ネイビーコットン


ジャケットはチェルッティのウールシルクリネンです。リネンとシルクの混率が多めですので、さらっとしたとても気持ちの良い手触りの生地です。ジャッカカミーチャ仕様ですのでものすごい軽く、着ている感覚がないと思います。
今回お選びいただいたボタン、実は茶色の貝ボタンです。もっと薄い茶の貝ボタンは日本でもありますが、ここまで茶色に染めた貝ボタンはありません。これは先日船橋がイタリアに出張に行った際に買い付けた貝ボタンです。


パンツはイタリアのコットンで有名なソンドリオです。このコットンは適度な張りと柔らかさを兼ね備えており、パンツにはもってこいの生地です。カラバリも豊富ですので、必ず気に入る生地が見つかります。オススメです。


後ろの肩甲骨周りとお尻周りの生地の包み込みが綺麗です。
くせとりの効果ですね。

袖付けも少し遊びを効かせて雨降り袖にしております。



やはり特筆すべきは、動いた時に首のポイントが全くズレないというところです。動いた際に出るシワもエレガントです。

座ってもボタンを外す必要はありません。

この薄茶とネイビーのスタイリングは鉄板ですね。暖かい季節が待ち遠しいです。

M様いつも有り難うございます!またのご来店お待ちしております!




サルトリアイプシロン Sartoria Ypsilon

東京都中央区日本橋本町4-7-1イマスHKビル5F-B

03-6225-2257



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2017/02/15

遠山周平先生 webコラムマガジン 「バイロン」掲載

服飾評論家の遠山周平先生が連載されているwebコラムマガジン「Byron バイロン」にて、弊店のことを書いてくださったコラムがUPされましたので、是非皆様ご覧ください!

Byronコラム「日本橋サルトリア・イプシロンのファンシー・ジャケットにはココ・シャネルもびっくり!?」


現在もフェア中ですが、先日ブログに掲載したチェルッティのビンテージ生地に関して取材してくださいました。(チェルッティ・ビンテージ生地ブログ

遠山先生と船橋は25年ほどの付き合いになり、取材中もお二人のイタリアでの出来事が話題に出たりと和やかな時間でした。

取材当日に遠山先生が着ていらしたスーツが96年ごろにサルトリアイプシロンでお仕立てしたフランネルのスーツで、このスーツがとにかくかっこよかったので、すかさず写真を撮らせていただきました。ブログ掲載の許可もいただきましたのでこちらに掲載致します。


1996年製 サルトリアイプシロン ミラノでお仕立て スーツ上下

こちらのジャケット、シングルピークラペルの”2つボタン段返りの下掛け”です。このデザインは遠山先生のご提案だったのですが、グレーフランネルと相まってすごく雰囲気のあるスーツになっております。個性的且つ主張しすぎない、洒脱感がさすがです。

生地はゼニアのフランネルです。
当時イタリア生地ブランドでフランネルを出しているところはグアベロくらいで、ゼニアのフランネルは珍しかったそうです。確かに英国のクラシックなフランネルと比べてすごくソフトな手触りでした。

首のポイントの乗りと、肩周りの綺麗さもバッチリです。ゆとりも適度にあり、大人なスーツ感満載です。そもそも遠山先生の体型が20年程変わっていないのも凄いですね。


座ってもいても肩周りが綺麗です。


当時のイプシロンタグ。
イタリアのアーティストで友人のマルタンのデザインのようです。

ゼニアのタグです。

丁寧に着てくださっているようで、そこまでへたりはありません。かと言って変な真新しさは無く、遠山先生の体に良く馴染んだ雰囲気が出ていました。

洋服に限らずですが、やはり丁寧に人の手で作られた物は、永く愛用することによってどんどん良くなっていくものなのですね。
これからも永く着て頂きたいものです。


遠山先生、今回は有り難うございました!
またのご来店お待ち致しております!


ちなみに、チェルッティのビンテージ生地は残りジャケット1着分となりました。
お考えの方はお早めにご連絡ください!


サルトリアイプシロン Sartoria Ypsilon

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2017/02/14

スーツお仕立て上がり Taylor & Lodge テーラーロッジ

2月はやはり寒いですね。春が待ち遠しいです。

今回は合物のスーツのお仕立て上がりです。


Taylor&Lodge テーラーロッジ ”OIL SPUN” グレンチェック
スーツ上下 ジャッカカミーチャ仕様

英国テーラーロッジの名作生地「オイルスパン」のグレンチェックでの御注文です。
オイルスパンは生産の終了した生地で当店の在庫生地での御注文でしたが、こちらの御注文でついに完売してしまいました。もうなかなかこのクオリティの生地は手に入れるのは難しいですね。

デザインは2つ釦ですが、ラペルは細めで、後ろはセンターベントです。
体型がなかなか難しい方ですが、きちんと生地の縦地の目が落ちており、ラインが出ております。

背中もポイントに乗ってベントも綺麗に閉じております。


首と肩のポイントに乗った際の真骨頂は座ってもズレないところです。

そして座ってボタンをしたままでも窮屈感はありません。

O様御注文有り難うございました!またのご利用お待ち致しております。





サルトリアイプシロン Sartoria Ypsilon

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2017/02/01

縫製教室 寺子屋 開講のお知らせ

2017年も1ヶ月があっという間に過ぎ、早くも2月に突入しました。

今回は、縫製教室スクォ―ラ・ディ・サルトリアイプシロンのお知らせです。


昨年の6月にパンツ縫製教室を開講いたしましたが、前回の教室を基に、更にご要望の多かったジャケットも含む縫製教室を今年4月から開講致します。


今回からは、「Scuola di SartoriaYpsilon スクォ―ラ・ディ・サルトリアイプシロン 寺子屋」と銘打ち、時間や回数での制限を設けない形を取らせて頂く事に致しました。

初めての受講生に関しては基本的にはパンツ縫製からになりますが、個々のペースに合わせて進めることが出来るのでプロを目指している方は勿論、会社勤めの方や趣味で作りたいという方でもご応募頂けます。


そして、開講に向けた船橋のコメントです。



『寺子屋を始めるにあたり

昨今、着るものは軽めの服が好まれます。
私は長年「脱ぎたくならない」服というものを求め続け、やじろべえ理論、そしてその理論とともに発展させた芯1枚ジャケット「ジャッカカミーチャ」の仕立てに到達致しました。
自分で言うのもなんですが、この服は一度着たらやめられません。
傍から見ると構築的な普通のジャケットですが、中身はパットも増し芯もなく軽くしなやかなです。先日イタリアに行った際に着ていたダブルのジャケットも、一度着用すると車に乗ろうが、電車に乗ろうが一日中動き回っても脱ぎたくならないから不思議です。勿論前のボタンは留めたままです。
我々の顧客様もこのジャッカカミーチャを注文される方がほとんどとなってきており、確かな手応えを感じております。これは未来の服作りが生まれたと言えるのではないでしょうか。
そしてこれから学ぶ方々には、この縫い方を伝えたいのです。


ただし基本はちゃんと教えながら、既存のジャケットとの違いを説明するサルトリアイプシロン流寺小屋を開講致します。』



開講は4月からを予定しておりますが、詳細は下記PDFリンクをご覧下さいませ。





前回のパンツ教室では全9回、補習なんかを含めると約2カ月半~3ヶ月程でパンツ1本修了致しました。

その授業の様子はブログで以前何回かに分けて掲載もしておりますので、そちらもご参考までにご覧ください。
(ブログのカテゴリーの中の「縫製教室のこと」でまとめてご覧いただけます)





お問い合わせ、お申込み等は下記までお願い致します。


担当者/武田


サルトリアイプシロン Sartoria Ypsilon

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